第1回受賞作の黒野伸一氏『ア・ハッピーファミリー』発表(2006年1月号)から昨年9月末日までに444編のご応募をいただきました。「きらら」編集部で選考の結果、上記の作品を「第2回きらら文学賞」受賞作として決定しました。受賞作は2月下旬に単行本として小学館より刊行されます。 『ヒデブー』  斧田のびる 「第2回きらら文学賞」決定!
ありえねぇ!だけど、あったらいいな。キレ良し、テンポ良し、テンション高めの、コミカル(ラブ?)ストーリー!
ヒデブー/斧田のびる

 「きらら文学賞」は「小説を読む楽しさ」をシンプルに味わえるフレッシュな作品をという趣旨からスタートしましたが、受賞作の『ヒデブー』はその要件をしっかり充たした作品となっています。
 作品の主人公ヒデブーは、高校卒業後、大阪でオバサンのホルモン屋を手伝っていましたが、ある日、同じ町内でカフェ&バーを営むトオルちゃんの店で『ダイ・ハード3』を見て、〈ハゲのくせに二日酔いのランニング姿のままごっつ走り回ってる、タフな〉ブルース・ウィリスに感化され、東京行きを決意します。物語はその後に続くヒデブーの奇妙奇天烈な活躍をパワフルに追っていきますが、主人公の「ハンサムでポジティブなデブ」というユニークなキャラクター設定や、「ありえないがあったら素晴らしい」と思わせるリアル・ファンタジーの世界を見事に描き切った筆力が評価されました。

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四六判/256頁 定価:1,365円(税込)ISBN978-4-09-386202-8

 受賞に輝いた斧田のびる氏には『ヒデブー』以前にも3作品の応募がありましたが、作品ごとにクオリティが向上しており、前回の黒野伸一氏同様、受賞作だけではなく他の作品も加味したうえ、職業作家として書き続けていくことができる安定した技術があるということで受賞を決定しました。

 この度は、きらら文学賞ありがとうございます。失礼ながら受賞を聞かされたとき頭に浮かんだのは、棚からボタ餅ならぬ、棚からカルビという、ふざけた映像でした。そのぐらいハプニングな出来事でした。え、僕でいいんですか?みたいな。
 今後は、読者の皆さんに元気になっていただくような、青臭くてコミカルでスパイシーな作品を書き続けていけたらな、と思います。よろしくお願いします。




 
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