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「きらら文学賞」は「小説を読む楽しさ」をシンプルに味わえるフレッシュな作品をという趣旨からスタートしましたが、受賞作の『ヒデブー』はその要件をしっかり充たした作品となっています。
作品の主人公ヒデブーは、高校卒業後、大阪でオバサンのホルモン屋を手伝っていましたが、ある日、同じ町内でカフェ&バーを営むトオルちゃんの店で『ダイ・ハード3』を見て、〈ハゲのくせに二日酔いのランニング姿のままごっつ走り回ってる、タフな〉ブルース・ウィリスに感化され、東京行きを決意します。物語はその後に続くヒデブーの奇妙奇天烈な活躍をパワフルに追っていきますが、主人公の「ハンサムでポジティブなデブ」というユニークなキャラクター設定や、「ありえないがあったら素晴らしい」と思わせるリアル・ファンタジーの世界を見事に描き切った筆力が評価されました。
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